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日本代表 6年前

【岩政大樹×セネガル戦】守備を助けた攻撃との好循環。自信を深めた勝ち点1の価値【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

強力なサイド攻撃をいかに封じるか

ロベルト・レバンドフスキ
ポーランドの攻撃はサイドに特徴がある。エースのレバンドフスキは常に危険な存在【写真:Getty Images】

 これは、改善点に目を瞑るということではなく、中3日しかない中で、選手たちの目をどこに向けるかということです。守備の問題点に目を向けさせることによって、チームとして持っている攻撃面での積極性が薄れてしまう可能性も考えられます。セネガル戦のように、相手の良さを発揮させてしまうボールの奪われ方をしないための攻撃の精度を高める方が、改善するのは早いと思います。

 相手チームからしても、日本に細かい守備の判断ミスを期待してサッカーするわけではなく、それよりも再現性のある部分に狙いを定めてくるはずなので、それに対しての具体的な策を考えておくべきです。ポーランドの場合は、セネガルと全く違う攻め方をしてきますし、サッカーに対する考え方が違います。特にサイド攻撃。ロベルト・レバンドフスキが出る、出ないに関わらず、力のある選手がいますし、サイドをグループで崩す形は持っています。

 日本としても、コロンビア戦は相手が10人になったことでサイドに人数をかけられなくなりましたし、セネガルはサイドに人数をかけるよりも、個でサイドを突破してくる相手だったので、ポーランドは全く特徴の違うチームです。

 彼らはすでに決勝トーナメントへ勝ち進む可能性がなくなっていますが、ワールドカップはワールドカップです。これが最後のワールドカップになる選手も決して少なくないでしょうから、そういう選手たちが、これまでにやってきたことをやろうとしてくるでしょう。重圧を感じることなく本来の実力を発揮してくれば、かなり怖い相手であることは間違いありません。

 ここまでの2試合ではサイドで日本の守備組織を混乱させるようなチームと戦っていないので、ローテーションやコンビネーションを使ってサイドを崩してくる相手に対し、日本はサイドの守備で少し混乱し、難しい対応を迫られるかもしれません。そのような相手との戦い方を試合までに準備すること、試合の中で問題が出た時に素早く、失点に繋がる前に対応を変えること、そこがポーランド戦で守備の重要ポイントになるのではないでしょうか。

(分析:岩政大樹、構成:編集部)

【了】

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