失点は確かにGKのミスだが…
フランスメディアでは一様に乾の評価が高いが、同じく高評価だったのが酒井宏樹だ。
試合を中継した『BeINスポーツ』の解説者も、「今日のサカイは非常に良い働きをした」と称賛。『フランス・フットボール』誌も、酒井に乾と同じチーム最高点の「6」をつけている。
日本のネットニュースでGK川島のミスが大きく取り上げられていたので、こちらのメディアではどうかと川島関連ネタを探ってみたが、意外なほど「酷評」と呼べるものは見当たらなかった。
たとえば『パリジャン』紙の「日本対セネガル戦あらまし」では、「12分にマネが先制」とだけ記され、そこに川島のエラーがあったことには一切触れられていない。日本の2点目のシーンには、「相手GKカディム・エンディアイエがクリアし損ねたため」と明記されているのにだ。
テレビ中継の解説者は、むしろ原口のクリアのまずさを指摘し、そこから川島のパンチングと続き「2つのエラーが重なった」と描写していた。コロンビア戦のフリーキック処理のシーンでは辛口だった元日本代表アシスタントコーチのジャッキー・ボヌベー氏も「GKによる手元のミス」と、見たままを語った程度だった。
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