仏メディアで最高点をつけられたのは?
だって相手はほぼ90分、10人だったんだもの…と、アドバンテージを得たが故の勝利というニュアンスがなんとなく漂っていたコロンビア戦から一転、
「日本は11対11でも結果を出せることを証明した」(『レキップ』紙)
と、結果はドローながらもサムライブルーの評価は、セネガル戦で確実に上がった。
『BeINスポーツ』のハイライト番組にゲスト出演していた、1991年のバロンドール受賞者でフランスが誇る偉大なストライカー、ジャン・ピエール・パパン氏は、「このチーム(日本)には非常に高いクオリティがある。実にいいものを持っているチームだという印象を受けた。2度リードされながら、2度とも追いつくというのも相当なこと。こういうチームは大会中に成長するものだ。この後もっと進歩が見られるだろう」と力をこめて語っていた。
『レキップ』紙でも、セネガル代表のアリウ・シセ監督の「優っていたのは日本の方だった」という試合後のコメントとともに、「セネガルのコーチ陣は、日本チームのテクニックの精度の高さに畏怖を感じていた。互いに交錯する巧みな攻め上がりや中盤でのパス回し。とくに後半は、繰り返される日本側のこの動きに対応するのにセネガルは手を焼いた」と、この試合での日本の戦いぶりを描写している。
同紙の採点では、「活発な動きと精度の高さがセネガル勢を苦しめた」乾貴士が最高点の「7」、柴崎岳、吉田麻也、酒井宏樹が「6」、長谷部誠、長友佑都、昌子源、大迫勇也が「5」、香川真司と川島永嗣が「4」で、原口元気に最低点の「3」がつけられている。
途中出場の本田圭佑に採点はないが、「狡猾に任務を完遂、決定的な仕事をした」とこちらも寸評では高評価だった。
一方のセネガルは、サディオ・マネ、ユスフ・サバリ、イドリッサ・ゲイエら5人に「6」がつき、GKカディム・エンディアイエには「3」と最低点がつけられた。