真の姿を見せたコロンビア。セネガル戦はどうなる?
1-0とコロンビアのリードで迎えた後半からは、捨て身で攻撃に出るポーランドと余裕を持っていなすコロンビアという構図。ファルカオによる70分の得点も75分のクアドラードのゴールも、まるで4年前に日本が見た悪夢の再現のようなシーンだった。
やはり万全の状態となったコロンビアは強い。同日に行われた日本対セネガルでは、セネガルの面々は日本が蹴り込む逆サイドへのパスにチーム全体が振られ、細かいパスワークやドリブルによって簡単に守備組織が崩壊した。日本が得意とするような“混乱を生み出す攻撃”への弱さを露呈していたのだ。
コロンビアは、左ウイングのハメス・ロドリゲスとトップ下のキンテーロが頻繁にポジションチェンジをして相手DFを撹乱する動きも見せる。テクニックもスピードも一級品のコロンビアの攻撃陣も日本と同様に混乱を生み出すことができる。
さらに、コロンビアのDF陣は高さ・強さともに兼ね備えており、高さを持つポーランドにも競り勝ち、レバンドフスキという世界最高のFWを狙ったカウンターにも問題なく対応していた。セネガルによるカウンターにもセットプレーにも怖さを感じることはないはず。
もちろん、ポーランドにはスピードのある選手が少なく、ウイングバックが上がりきれなかったため、コロンビアのSBも困難な対応に迫られることはなかった。マネやサールを筆頭にスピードのある選手がそろう対セネガルとなった場合、どのような展開となるかはまだわからない。
それでも、日本としては引き分けやセネガルの勝利を期待することは難しいといえるだろう。
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