イングランド代表【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップ・グループリーグG組第2節のイングランド対パナマ戦が現地時間24日に行われる。今大会のグループリーグで最大の「格差対決」だと言えるカードだ。
イングランドは初戦でチュニジアに勝利を収めており、パナマにも勝てば同じグループのベルギーとともに決勝トーナメント進出が決定する。一方のパナマは敗れれば敗退決定であり、グループ突破に望みを繋ぐためには勝ち点を獲得しなければならない。
しかし、市場価値や給与額など「カネ」の面で比較すれば、両チームの選手たちには大きな格差がある。大手データサイト『transfermarkt』によれば、メンバーの市場価値総額の差は実に「106倍」にも達する。
イングランドのメンバー23人の市場価値総額は8億7400万ユーロ(約約1120億円)と算出されている。フランス、スペイン、ブラジル、ドイツに続く大会5番目の金額だ。対するパナマは総額823万ユーロ(約10億6千万円)で32チーム中最下位。31位のサウジアラビアと比較しても半分以下でしかない。
イングランドのメンバー中22人が、一人だけでパナマの市場価値総額を上回っている。例外は評価額700万ユーロ(約9億円)だとされている32歳のアシュリー・ヤングのみだ。エースのFWハリー・ケインに至っては、一人だけでパナマの総評価額の18倍を超えている。
各選手が所属クラブで受け取る平均給与額で比較しても大きな開きがある。英紙『デイリー・スター』によればパナマの選手の平均年俸は出場32チームの中で最も低い15万ポンド(約2190万円)。全員がプレミアリーグでプレーするイングランドは平均419万ポンド(約6億1200万円)で、パナマの約28倍となっている。
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