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代表 6年前

もはや止められぬベルギー。怪物・ルカクの何がすごいのか? その破壊力生む瞬時の判断力【ロシアW杯】

text by 小澤祐作 photo by Getty Images

安定した強さを保つために、課題の克服を

 安定した強さを誇るベルギーだが、あえて気になる点を挙げるとすれば、守備だろうか。おおむね3バックはしっかりしているが、スタッツで見ると、チュニジアとのゲームでは計16本ものシュートを浴びている。強豪国との対戦が避けられぬ決勝トーナメントでこの数のシュートを浴びるのは非常に危険だ。

 ではどこを改善すれば良いのか。それはボランチとDFラインの間のスペースをどう埋めるのかという点。

 中盤の底はデ・ブルイネとアクセル・ヴィツェルが務めるが、両者とも守備の意識が低いのか、こぼれ球を拾われてシュートまで持っていかれるという場面がしばしば見受けられた。前半31分、シュートを打たれたシーンではヴィツェルが相手のボールホルダーにアタックしているのに対し、デ・ブルイネはやや高めの位置を取っていた。それにより中盤はガラガラの状態となり、その結果ペナルティアーク付近にこぼれたクリアボールをフェルジャニ・サシに拾われてしまい、最終的にシュートまで持ち込まれてしまった。

 その他の場面でも、デ・ブルイネが下がりきっていない状態のまま、ヴィツェルがボール保持者の方へと流れていってしまったため、またもや真ん中のスペースがガラ空きに。ここはムニエが中に絞っていたおかげで大ピンチとはならなかったが、この二人がうまくバランスを取らなければ、失点を招いてしまう可能性も否めない。

 安定した強さを維持するためにも、この点の改善は求められる。

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