11人全員が高いレベルにあるベルギー
長い年月をかけて育成に力を注いできたベルギーは今、ワールドカップで優勝候補筆頭と呼ばれるほどまでに、成長を遂げた。エデン・アザール、ロメル・ルカク、ケビン・デ・ブルイネ。世界の強豪クラブで活躍を続けている猛者たちが集結した時、レッド・デビルズは恐ろしいほどの破壊力を発揮する。
それを証明したのは現地時間19日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグG組第1節、パナマとのゲームである。前半、引いた相手に苦戦を強いられたベルギーだったが、後半は完全なる個の力を存分に生かし、ドリース・メルテンス、ルカクの2ゴールで最終的に3-0の完勝を収めた。
大国が苦戦を余儀なくされる展開が多く見受けられる今大会においても、ベルギーはその波にのまれない。リオネル・メッシ一人に頼らざるを得ないアルゼンチンとは違い、ベルギーは11人全員が高いレベルの技術を持っていることで、「個の力=戦術」というようなものが成り立っているとも思える。
そして、圧倒的な強さをいきなり証明したベルギーはその勢いのまま、グループリーグG組第2節のチュニジア戦に挑んだ。
キックオフのホイッスルが鳴り響いた瞬間からハイペースで試合を進めたベルギーは6分、E・アザールがPKを沈めいきなり先制に成功する。その後もボールを保持したレッド・デビルズは、16分、48分にルカクがゴールを奪い、3-1で前半を折り返した。
後半に入ってもベルギーは、その勢いを落とすことはなかった。51分に再びE・アザール、試合終了間際の90分にミチ・バチュアイがゴールを挙げ、結果的に5-2の大勝を収めた。
ベルギーはこの結果を受け、勝ち点を6に伸ばしている。現地時間24日に行われるパナマ対イングランドの結果次第では、1試合を残して、決勝トーナメント進出が決まる可能性がある。