本田圭佑も語る第2戦の重要性
南アフリカワールドカップを戦った岡田武史監督は、ラウンド16のパラグアイ戦まで4戦全て同じ先発メンバーで突き進んだ。その結果、延長戦、PK戦にもつれ込む頃には大半の選手が疲労を色濃く漂わせていた。
仮に駒野友一のPKが成功してベスト8に進出していても、日本はまともなゲームができない状態に陥っていただろう。8年前の生き証人である本田圭佑が「理想論は2試合で突破を決めること。それがホントの意味で上を目指す戦略を立てられる状態」と語気を強めたのも、非常に説得力のある話なのだ。
それだけに、西野監督は「選手の入れ替えを図りながらの2連勝」を狙っていく必要がある。スタメンの完全固定はチーム戦術の浸透や連係向上にはプラスに働くが、中3日あるいは中4日という短いサイクルで試合がやってくるワールドカップではマイナス面も少なくない。
ワールドカップ本大会での過密日程を踏まえたからこそ、直前テストマッチのスイス戦とパラグアイ戦でメンバー総入れ替えに打って出たのだ。
今回のコロンビア戦とセネガル戦でも、同様のアプローチをしたいというのが指揮官の本音だろう。しかし監督の采配には「勝っている時はチームを変えない」という定石もある。西野監督がどのような最終判断を下すのかは非常に興味深いところだ。
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