韓国代表はメキシコ代表に敗れて2連敗。自力でのグループリーグ突破は消滅した【写真:Getty Images】
現地時間23日に行われたロシアワールドカップのグループステージ第2節で、韓国代表はメキシコ代表に1-2で敗れた。これで初戦スウェーデン戦に続く連敗となっている。
グループリーグ最終戦・ドイツ戦の結果しだいでは決勝トーナメント進出の可能性もわずかに残されているが、韓国メディアは悲観的だ。『朝鮮日報』は「最悪のシナリオが目の前に迫ってきた」と危機感をあらわにしている。
この「最悪のシナリオ」というのは、「3戦全敗」のことを指す。「2連敗の泥沼」にいる韓国代表がワールドカップでグループリーグ3戦全敗に終われば、1990年イタリア大会以来28年ぶり、史上2度目のこととなる。
9大会連続のワールドカップ出場を果たしている韓国にとって、グループリーグ全敗は屈辱的な失態。ただメキシコ戦に「ハードワークしたが、戦術的な力量が不足しており」敗れ、次の相手がドイツであることを考えると「韓国の勝利の可能性が大きく落ちることは否めない」と『朝鮮日報』は分析している。
韓国は1986年のメキシコ大会で初めてワールドカップに出場し、現在まで途切れることなく4年ごとにその舞台に立ちつづけている。決勝トーナメント進出は2002年の日韓大会と2010年の南アフリカ大会の2度しかないが、先述の1990年イタリア大会以外はグループリーグで最低でも勝ち点1を確保していた。
自国のサッカー史に汚点を残しかねない悲惨な現状を憂う『朝鮮日報』紙は、辛辣な言葉で記事を締めくくっていた。
「今回の(グループリーグの)組み合わせは多少厳しいが、1994年や2002年に比べて非常に厳しかったと見ることは難しい。韓国サッカーが2002年をピークに徐々に退化しているという証拠が、今回のワールドカップで白日の下に晒されている」
韓国代表は27日にグループリーグ最終戦を迎える。前回王者のドイツ代表が相手になるが、結果を残して名誉挽回を果たせるだろうか。
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