トニ・クロースが劇的ゴール【写真:Getty Images】
【ドイツ 2-1 スウェーデン ロシアワールドカップ・グループリーグF組第2節】
現地時間23日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグF組第2節で、ドイツはスウェーデンに2-1で勝利した。最後に歓喜の瞬間を迎えたドイツだが、ストレスが溜まる内容だったはずだ。
初戦を落としているドイツは、立ち上がりからスウェーデン陣内に押し込んだ。前半10分の時点で国際映像に表示されたパス数はドイツが「122」だったのに対し、スウェーデンはわずか「6」。ドイツは20倍以上のパスを出していたことになる。
だが、サイドは諦めて中央を固めるスウェーデンの守りを攻略できずに苦しみ、前半を1点ビハインドで折り返した。
後半の立ち上がりに同点弾を挙げたドイツは、その後DFジェローム・ボアテングが退場となった。数的な違いもあって最終的なパス数はドイツ「699」、スウェーデン「216」まで縮まった。それでも、枠内シュート数はドイツが「5」だったのに対し、スウェーデンは「6」と、スウェーデンが上回っている。
ドイツは後半アディショナルタイムにMFトニ・クロースがFKから見事なシュートを決め、劇的勝利でグループリーグ自力突破消滅の危機を逃れた。
王者の底力を見せた見事な白星となったが、ドイツが相手となれば、メキシコやスウェーデンのように守りを固めてくるチームは今後も出てくるはず。圧倒的なポゼッションをより効果的にゴールに結びつけなければ、これから厳しい戦いが待っているかもしれない。
【了】