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セネガル、謎ダンスで気合注入。FWマネも万全、一致団結し日本戦へ【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

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セネガル代表【写真:Getty Images】

 現地時間24日、日本代表とロシアワールドカップで対戦するセネガル代表。23日、エカテリンブルクで前日練習を行った。

 この日、報道陣を驚かせたのが、突然始まった謎のダンスだ。23人が正三角形の陣形となり、掛け声とともに一糸乱れぬリズムで足を踏み鳴らしていく。中心となっているのはGKアブドゥライエ・ディアロだ。

 ラグビーニュージーランド代表の「ハカ」のようなものだろうか。ディアロの声に続き、他の選手たちも声を出す。最後は全員が「うおー」と声を出し、ダンスは2分間程度で終わった。

 セネガル人ジャーナリストによれば、このダンスには特別な名前などはなく、いつも行っているわけでもないとのこと。特別な試合の前に、気合いを入れるために行うのだという。全員整った動きからは、チームの雰囲気の良さがうかがえた。

 アフリカのチームにありがちなのは、内輪もめによる内部崩壊だ。過去にはトーゴやカメルーンなどが戦う以前の問題で自滅していった。しかし、今回のセネガルにはその様子は一切ない。

 そもそもセネガルを従来のアフリカチームのステレオタイプに当てはめることはナンセンスだ。ほとんどの選手が欧州に生まれ、欧州のサッカーエリート教育を受けて育ってきた。身体能力は武器にはなっているが、それに頼りきりの力任せのサッカーはしない。

 むしろかなり高いレベルでの規律を持っている。試合中でも柔軟にフォーメーションを変更し、相手のフォーメーション変更にも即座に対応できる。ポーランド戦でもそこは形としてあらわれていた。

 負傷疑惑のあったFWサディオ・マネも元気に練習参加。万全の状態と見ていい。

 日本戦で私たちはセネガルに驚くだろう。それは、アフリカンな身体能力ではなく、極めて洗練された規律と戦術によってだ。「欧州化」によってセネガルは戦術レベルでは最先端に近付こうとしている。その点では、日本はかなり遅れをとっている。

(取材・文:植田路生【エカテリンブルク】)

【了】

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