柴崎岳【写真：Getty Images】
日本代表は現地時間23日、エカテリンブルクにおいてロシアワールドカップ第2戦・セネガル戦に向けての前日練習を行った。
コロンビア戦では的確な配球と強度の高い守備を見せた柴崎岳。初戦勝利に大きく貢献したMFには、セネガル戦でも同様のパフォーマンスが求められる。
強烈な個と組織力を兼ね備えるアフリカの雄とどのように戦うべきか。柴崎は守備面に関して「スピードのある選手ばかりなので、まともにやっても勝てない」とし、「しっかりといいポジショニングから守備に臨みたい」と話す。チームとしてもコンパクトな陣形を崩さず「相手の特徴であるスピードやフィジカルをゴール前で発揮させないようにすることが大事」と対応策を語った。
規律もあるセネガルだが、付け入る隙はあると背番号７は見ている。
「日本の流動的なポジションチェンジからのボール回しだったり、動き回っている選手を捕まえるのかどうかっていうのはちょっと疑問なところがある。そういったところをかき回していきたいなと思いますし、そこからファイナルサードに行っていいチャンスを作っていきたい」
さらに柴崎は「彼らに対してどれだけ揺さぶりをかけるか。グラウンダー主体でどんどん相手をズラして、コンビネーションで崩していくという方がいいかなと思う」と、高さやパワーのある相手に対し日本の長所で勝負する意思を示した。
どのタイミングで前にボールをつけ、攻撃のスイッチを入れるかが重要になる。柴崎は「そこは僕の出来次第」と口にする。日本のチャンス創出の機会を増やすと同時に相手にカウンターを打たせないことが求められる。
「取られると相手のカウンターっていうのは本当に強烈なものがあるので。そこでサイドハーフだったり、トップ下の選手、FWにつけるパスの精度が低いと、そういった攻撃を招きかねない。逆にそこでつけることができればね、大きなチャンスに僕はなると思っているので、そこは僕のパフォーマンス次第だと思います」
セネガルをスピードに乗せてしまうと止めるのは難しい。好守の切り替えの中で相手が勢いを持って日本ゴールに迫ってくる場面もあるだろう。だが、それを少しでも減らすためにも、日本としては不用意なボールの失い方は避けたいところ。だからこそ、チームの攻撃を司る柴崎の存在が鍵になる。彼がミスなくパスを味方につけることで、日本の守備の助けにもなる。この26歳が輝ければ、2試合連続の番狂わせもあり得る。
（取材：元川悦子、文・構成：編集部）
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