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「セルビア好きじゃない」スイス代表MFが火に油注ぐ発言。投稿後に削除【ロシアW杯】

text by 編集部 photo by Getty Images

グラニト・ジャカ
スイス代表のグラニト・ジャカ【写真:セルビア紙『ブリツ』のスクリーンショット】

【セルビア 1-2 スイス ロシアワールドカップ・グループリーグE組第2節】

 現地時間22日にロシアワールドカップ・グループリーグE組第2節の試合が行われ、スイス代表はセルビア代表と対戦し2-1の逆転勝利をおさめた。この試合で見せたスイス代表2選手のゴールパフォーマンスが物議を醸しているが、さらにスイス代表MFグラニト・ジャカが火に油を注ぐ発言をしたと、セルビア紙『ブリツ』が報じている。

 試合開始して5分、セルビアのアレクサンダル・ミトロビッチに先制点を決められてしまう。それでも52分、グラニト・ジャカがゴールを決めてスイスが同点に追いつく。さらに90分、ジェルダン・シャキリが追加点を決めてスイスは勝ち越しに成功。そのまま逃げ切ったスイスが2-1の勝利をおさめている。

 スイスにとっては待望の勝ち点3。ただ、ジャカとシャキリが見せたゴールパフォーマンスが政治的意図を持っているとして物議を醸している。試合後、ジャカは自身のインスタグラムに「これはあなたのため。セルビアは好きじゃない。僕はコソボのことを考えている」というコメントと共に、問題の写真を掲載したと、同紙は報じた。

 現在はその投稿を削除しているが、すでにツイッターを中心に拡散されている。今は別のコメントを投稿しており、そちらでは「僕らは決して諦めない。いつも僕たちはスイスと共に戦う。“ジャカブーム”も帰ってきた」と発言している。ただ、写真は問題のゴールパフォーマンスの写真だ。これに対して批判が殺到。「スイス代表ではなくてアルバニア代表でプレーすれば?」といった声や「挑発行為ではないか?」といったコメントが寄せられている。

 問題の場面はゴール後に起きた。ゴールパフォーマンスで見せたポーズは、アルバニアの国旗に描かれている“双頭の鷲”を意味する。ジャカの両親はコソボより移民してきたアルバニア人で、兄のタウラント・ジャカはアルバニア代表だ。

 コソボは紛争の末にセルビアから独立した国だが、セルビアは独立を認めていない。ただ、アルバニア人が多数占めていることからアルバニアはコソボの独立を支持している。2014年に行われたセルビア対アルバニアの試合で乱闘騒ぎが起き、没収試合になったほど政治的問題は深刻だ。

【了】

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