本田圭佑【写真:Getty Images】
日本代表は22日、ロシアワールドカップ・グループリーグ第2節のセネガル戦に向けて練習を行った。
右太ももを痛めていた本田圭佑だが、「問題ない」ときっぱり。セネガルとの第2戦へ視界は良好のようで、「自分の中ではいくつか弱点を見つけている」と明かす。
南アフリカ大会のカメルーン戦、ブラジル大会のコートジボワール戦で1得点ずつ挙げている。アフリカ勢との相性の良さを感じさせるが、本田にとっては「普通のこと」。「向こうの強みを理解したうえで、弱点が存在することに目を向けることだと思います」と、淀みなく説明した。本田は勝負強いと言われるが、相手のことを理解し、準備を怠らないからこそここ一番で力を発揮できるのだろう。
途中出場した初戦のコロンビア戦では決勝ゴールをアシストしたが、不用意なボールロストもあった。だが、本田は「ミスの何が悪いのって感じですよね」と意に介さない。「失点につながらなかった、良かった、以上ですね」と言うように、すぐに気持ちを切り替える回路が彼の中で形成されている。
「相手に股抜きして失敗してってことだってあるかもしれない。どれだけ度胸が座った状態で、ミスを恐れずプレーできるかだと思う。そのミスが結果、失点につながったりしたら、もちろんまずいんですけど、そこはせめぎ合いだと思っていますけどね」
こうした姿勢も本田が本田たる所以で、ミスを恐れない姿勢でキャリアを築き上げてきた。その自信は、ベンチスタートなった現在でも揺らぐことがない。
相手を分析し、弱点を突く。どんな局面でもミスを気にせずチャレンジする。これらの要素が本田の勝負強さの源なのだろう。セネガル戦はスタメンなのか、控えなのか。どの時間帯から出場するにしても、ピッチに立てば何かを起こす。コロンビア戦のような決定的な仕事を今節も期待したい。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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