セネガル代表は日本戦に向けてカルーガ市郊外で調整を続けている【写真:植田路生】
ロシアワールドカップのグループリーグ第2戦で、日本代表と対戦するセネガル代表。カルーガ市郊外で合宿を行っている。20日、21日と全体練習を欠席したエースFWサディオ・マネが現地時間22日の午前練習では、元気な姿を見せた。
2日連続で練習場に姿を見せなかったマネ。20日は前日にポーランド戦があり、多くの主力選手が休養していたので問題ないが、21日にはマネだけ欠席。チーム関係者は「疲労がたまっている。室内でマッサージを受けている。怪我かどうかは言えない」と語り、日本戦出場に暗雲が立ち込めた。
ところが、22日はメンバーの中で誰よりも早くピッチに登場するなど、コンディションに問題ないことをアピールした。公開された短時間の練習ではボールを扱う様子も見られた。ただし、極めて軽いトレーニングのみを公開していた。非公開時に行われた強度の高いトレーニングに参加できているかどうかは確認できていない。
チーム関係者は「問題ない。見ればわかるだろ」と言う。プレーできる状態にはあると思うが、万全かどうかは現時点では不透明と言わざるを得ない。ただし、日本戦にまったく出場できないほどのコンディション不良でないことはたしかだ。
現場にいるセネガルメディアは別の見方をする。「コンディションではなく所属するリバプールとの契約交渉ではないか。コンディション調整なら1人でもできるし、クラブと話しをする時間もとれる。移籍の噂があるからね」。マネとリヴァプールとの契約は2021年まで。レアル・マドリーが獲得に乗り出しているとの情報もある。
この日の練習は15分のみの公開。前日までは非公開時でも練習場を囲う壁のそばで待機することができたが、この日は約400メートル離れたセキュリティゲートまで全メディアが移動させられた。音を拾うこともできず、中の様子はわからないが、西野ジャパン対策を徹底的に落とし込むのだろう。セネガルメディアも「今日で仕上げるはずだ」と見ている。
厳戒態勢下で日本戦に向けてトレーニングを行うセネガル。果たしてマネは万全の状態なのか、そしてどのような日本対策を見せてくれるのか。注目の一戦は現地24日、エカテリンブルクで行われる。
(取材・文:植田路生【カルーガ】)
【了】