アルゼンチン代表のFWセルヒオ・アグエロ【写真:Getty Images】
現地時間21日に行われたロシアワールドカップのグループリーグ第2節で、クロアチア代表に0-3で敗れたアルゼンチン代表。
初戦のアイスランド戦に引き分けたのに続き、またも勝利を逃したことで決勝トーナメント進出に黄色信号が灯った。そして、チーム内には不穏な空気も漂っている。アルゼンチン紙『ラ・ナシオン』が伝えた。
クロアチアとの一戦はGKウィリー・カバジェロのミスキックによる失点に始まり、ルカ・モドリッチの鮮烈なミドルシュート、完璧に崩されてイバン・ラキティッチに無人のゴールを明け渡すまで、アルゼンチンにとっては絶望的とも言える展開だった。
そして、試合後のインタビューでFWセルヒオ・アグエロが残したコメントが物議を醸している。
リポーターから「監督は『選手たちがプロジェクトに適応していない。プロジェクトは失敗した』と言っていたが、何が起こっている?」と問われた。するとアグエロは数秒間の沈黙ののちに「好きなように言わせておけばいいんじゃないか?」と吐き捨てた。
実際のところ、アルゼンチン代表のホルヘ・サンパオリ監督がリポーターの質問にあったような言葉を残した事実はない。だが、「内紛」とも「造反」とも受け取れるアグエロの捨て台詞が、チーム状態の悪さを象徴しているのは間違いないだろう。
リオネル・メッシという世界最高の選手を擁しながら、ワールドカップ制覇の道が閉ざされつつあるアルゼンチン。果たして26日のグループリーグ最終戦・ナイジェリア戦までにチームの一体感を取り戻すことができるだろうか。
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