U-19代表から刺激。久保建英らと練習試合
19日のロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦に2-1で勝利し、グループHの首位に立っている日本。このまま24日の第2戦・セネガル戦で連勝すれば、西野朗監督が第一目標に掲げたベスト16入りが現実味を帯びてくる。
重要なゲームに向け、日本代表は21日、ベースキャンプ地・カザンで16時から非公開で調整を行った。開始前には高円宮妃久子さまが練習場を訪問。選手たち1人ひとりと握手をかわし、奮闘を労った。
その後、同時に合宿しているU-19日本代表も混ざって記念撮影が行われ、久保建英ら次世代の代表候補たちも本田圭佑、香川真司らと一緒に写真に納まった。
過去2大会で若手のサポートメンバーが帯同した例はあったものの、次世代の代表候補たちがチームとして練習に加わるのは初の試みだ。この日、右ふくらはぎ打撲で別メニュー調整を強いられた本田の代役として安部裕葵がA代表のサブ組に参加。
非公開になってからU-19代表と30分の練習試合を行ったという。「試合を見ていましたけど、みんな非常にアピールする気持ちが出ていたので、モチベーションという部分では全然問題ないと思います」とキャプテン・長谷部誠もサブ組が若い世代からいい刺激を受けていたことを明かした。
こうした中、チームとして見据えなければならないのは3日後に迫ったセネガル戦だ。「セネガルはただ身体能力が高いとか、フィジカルで押してくるだけのチームではない。非常に組織だっている。特にディフェンスがしっかりしている。近年、アフリカのチームが自分たちのストロングであるパワーやスピード、推進力を生かすために、その前提として組織的にディフェンスしている傾向が強い。それが彼らの一番の強みでしょうね」と西野朗監督も警戒心を強めている。
長谷部も「セネガルはこの前の親善試合ではかなり前からプレッシャーをかけていたし、逆にポーランド戦ではブロックを作っていた。本当にいろいろなやり方をしてくるチーム」と戦い方を臨機応変に変えてくる相手をどう封じればいいか考えあぐねている様子だった。