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代表 6年前

アルゼンチンの崩壊はなぜ? モドリッチこそ世界最高、“メッシ依存症”より深刻な欠陥【ロシアW杯】

text by 海老沢純一 photo by Getty Images

対照的なアルゼンチンとクロアチアのスタッツ

 そして、アルゼンチンは今大会の2試合を通して“メッシ依存症”が大きくクローズアップされるだろう。しかし、その依存症以前にチームとして大きな欠陥を抱えていた。

 今大会は、中盤の守備力の高いチームが結果を残している傾向にある。それはクロアチアも然り。この試合では、モドリッチ、ラキティッチとアンカーのブロゾビッチの3人で合計13回のタックルを繰り出している一方で、CBはロヴレンが2回、ヴィダは0回だった。中盤が強度の高い守備を見せれば、DFラインは負担が大きく減り、守りやすくなる。

 対して、アルゼンチンのタックル数は、守備的MFのペレスが2回、マスチェラーノに至っては0回となっており、逆にDFラインはメルカドが5回、オタメンディが4回、タグリアフィコが3回と守備の負担の大きさを伺わせる数字を記録している。

 さらに、インターセプトの回数を見てもメルカドが3回、オタメンディが2回、タグリアフィコが3回となっており、その他のポジションだとマスチェラーノが2回、メサが1回、アグエロが1回と計4回しか記録していない。

 その一方で、クロアチアのインターセプト回数を見ると、センターFWのマンジュキッチ、2列目のペリシッチ、ラキティッチ、モドリッチ、レビッチの5人で計10回を記録している。逆にDFラインではヴルサリコが5回を記録しているだけで、ストリニッチ、ヴィダ、ロヴレンは0回となっている。

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