韓国を席巻した「寿司タカ」
日本代表がコロンビア相手に収めた衝撃的な勝利に韓国のメディアも太鼓判を押している。
日本代表は19日、ロシア・サランスクで行われたロシアワールドカップのグループリーグ第1戦でコロンビアと対戦し、香川真司と大迫勇也のゴールで大金星を手にした。
歴史的な勝利だった。ワールドカップの歴史上、アジア勢が南米のチームに勝ったことは一度もなかった。3分14敗と散々にやられてきたのがアジアの現状だ。しかし、日本の勝利で挫折の歴史を塗り替え、新しいマイルストーンを残すことになった。FIFAランキングも日本が61位、コロンビアが16位。見事な番狂わせに世界が驚いた。
韓国メディアも日本の勝利を大絶賛している。日本が起こした大異変に驚いた様子だ。特にあるキーワードが見出しやタイトルに使われている。「寿司タカ」というものだ。
あのバルセロナのサッカースタイルから生まれた「ティキ・タカ」という単語は読者の皆さんもよく知っているはず。この「寿司タカ」は日本のパスサッカーを称えるため、韓国のネットユーザーたちが作った造語である。今回のコロンビア戦でも日本のパスサッカーが機能したことから、多くのメディアがこの「寿司タカ」を使っている。
韓国大手スポーツオンラインメディアの『Spotv News』はコロンビア戦直後、「わさびたっぷりの『寿司タカ』がコロンビアに完全リベンジを果たした」というタイトルの記事を掲載した。前回のブラジル大会でコロンビアに1-4と負けていることに触れつつ、「わさびが入ったような『寿司タカ』でコロンビアを制圧した」と日本を大きく称えた。
オンラインニュース媒体『Mydaily』も「日本がアジア国家としては初めて南米諸国を打ち倒す番狂わせを演出した」とし、「前回大会で1-4と負けており、そのリベンジがしたかったはずだ。強力な攻勢で完璧なリベンジを果たした」と称賛した。
韓国の民営放送『SBS』も日本の勝利を大きく取り上げた。『SBS』は「日本は大会を目前にし、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督をクビにした。ベテラン選手たちとの葛藤が原因だった。西野朗監督を招へいしたが、平均年齢が高めのことから『おっさんジャパン』と弄られていた。世論も決してよくなかった」と分析した。
しかしここで打開策だったのが「寿司タカ」。『SBS』は「本大会では『寿司タカ』と呼ばれる特有のパスサッカーで、いいパフォーマンスで魅せた。コロンビアのパス回数より200本は多かった」と絶賛し、「2010年以来8年ぶりの決勝トーナメント進出を狙う」と日本に期待を寄せた。韓国ファンをも魅了した「寿司タカ」のフィーバーは、まだまだ続きそうだ。
(文:キム・ドンヒョン)
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