デンマーク代表のDFヨナス・クヌドセン【写真:Getty Images】
デンマーク代表の選手たちは、父親になったばかりのチームメイトに粋なプレゼントを贈った。米『ESPN』などが伝えている。
現在ロシアワールドカップに出場中のデンマーク代表だが、DFヨナス・クヌドセンが合宿中の12日に父親になった。予定日よりも数週間早く、妻のトリネさんが娘を出産したという。
ところが父ヨナスはデンマーク代表の合宿中で、妻の出産に立ち会えなかった。それを不憫に思ったチームメイトたちは、クヌドセンに自腹でプライベートジェットを手配し、グループリーグ初戦のペルー戦後に一時帰国できるよう計らったという。
チームの許可も得ることができたクヌドセンは、16日のペルー戦に勝利した後、一旦デンマークに戻って産まれたばかりの愛娘と出産を終えた妻と対面し、18日に代表チームへ再合流したとのこと。
同僚にプレゼントを贈った選手の1人、GKのカスパー・シュマイケルは「このチームには父親がたくさんいる。僕らはサッカー選手であるだけでなく、1人の人間であることを忘れてはならない。僕自身も父親として、ヨナスが(出産の)知らせを受け取って、その場にいられないこと彼の気持ちがどれだけ辛いか想像もできないほどだ」と語った。
そもそもプライベートジェット代をカンパするというのは、クヌドセンより2歳下のFWユスフ・ポウルセンの発案だったとのこと。「僕たちはヨナスが娘と対面するためにできることは全てやりたかった」とはシュマイケルの言葉。
デンマーク代表は21日にグループリーグ第2戦でオーストラリア代表と対戦する。ペルー戦では出番のなかったクヌドセンだが、この試合でチャンスを得て、愛娘に父親として最初の活躍を届けることができるだろうか。
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