英国で「大迫、半端ない」は…
プレー内容について最も詳しく、好意的だったのは『BBC Sport』のウェブサイトだろう。端的に言えば、「コロンビアは開始直後に退場者を出したうえ、ハメス・ロドリゲスが万全ではなく途中出場にとどまった。前半の日本は10人を相手にしているようには見えなかったが、後半はボール占有率も高く多くのチャンスを作り、最後にはその1つをモノにした」という内容だ。
さらに同サイトの別の記事では、今大会出場全チームからファン投票によるグループリーグ第1戦終了時点のベストイレブンを発表。その中には香川真司が3-4-3の中盤右サイドの選手として選出されている。またサプライズとして、乾貴士の名前も挙げられている。この2人については高級紙『インディペンデント』でも「リンクアッププレー(直接的な連係プレー)が良かった」と評価されている。
決勝点を決めた大迫勇也については、日本ほど「大迫、半端ない」といった内容は出ていないが、殊勲のゴールを挙げたために見出しに使われることが多く、『ガーディアン』紙や『イブニング・スタンダード』紙では「大迫のヘディングがコロンビアを沈めた」と評している。
彼ら攻撃的な3選手が高い評価を受けているのに対して、GK川島永嗣への評価は辛らつなものが少なくない。
前述のラジオ番組に登場した、英国を中心に活躍するロシア人ジャーナリストのサシャ・ゴリュノフ記者は、「川島のゴールキーピングは酷かった。余裕で押さえるべきフリーキックだったが、なんで判定に不服を言っているのか分からない。自分のミスをかばうためにしか見えなかった」とばっさり切った。
確かに好フリーキックだったとはいえ、英国でよく使われる「ソフトゴール」の典型ともいえる “防げた”ゴールという見方が一般的だった。