「グループ最弱と思しき日本に負けたコロンビアは大ピンチ」
『プチ・センセーション!』(ユーロスポーツ)
『ワールドカップにはやはり魔物がいる』(ル・モンド紙)
『グループ最弱と思しき日本に負けたコロンビアは大ピンチ』(レキップ紙)
『アジア諸国で初めて、W杯で南米チームを破る!』という歴史的事実も伝えられたが、フランスでの反応は、「コロンビア、まさかの敗戦、日本が驚きの勝利!」でまとまっている。
その理由として大きいのは、3月にパリでコロンビアがフランス代表を2-3で破った試合の印象が強かったことだろう。
レ・ブルーが2点をリードしたあと、コロンビアは3点を奪い返して颯爽と勝利を奪ってしまった。あの試合でのロス・カフェテロス(コロンビア代表の愛称)は、個々が才能を発揮した上にチームワークが機能した素晴らしいチームだったから、フランス国内では以来、グループHの最強国はコロンビア、と認識されていたのだ。
よって試合翌日の報道も、コロンビアが早々に退場者を出して、『PK献上、レッドカードで退場、相手が得点、の三重苦を負った』という内容が中心だったが、その中でレキップ紙は日本代表についてこう分析している。
『西野監督は、前任者の仕事を継承しつつ、そこに個性を加味していった。4-2-3-1のシステムはハリルホジッチ時代のまま、しかし中盤には山口ではなく柴崎を使い、より攻撃的な布陣にした。
プランどおりのゲームが実現できたのには、大迫のパフォーマンスによるところが大きい。そして香川と本田の2大スターによるリレーだ。香川は足首の怪我で昨シーズンはドルトムントでも出場機会は限られ、この試合でもフィジカルコンディションは万全ではなかったが、たびたび突破口となるプレーをしかけたほか、乾(15分)、大迫(54分)のシュートが決まっていれば2本の絶好のアシストも記録していた。
本田も、出場後まもなくコーナーキックから大迫のシュートを導いた。残り5分で投入された岡崎も機能すれば、日本にはこの大会で面白い運命が待ち受けているかもしれない』