「日本を歴史的なW杯開幕戦勝利に導いた」
ドイツメディアが常日頃メインで報じるのはブンデスリーガ。自国リーグ中心の報道になるのは、当然と言えば当然だ。そしてその流れはロシアW杯にも波及。例えば『シュポルト・ビルト』電子版は、日本対コロンビアの一戦を「電光石火のレッド、図々しいフリーキック、ブンデスリーガによる1試合2ゴール」と報じた。
この「ブンデスリーガによる1試合2ゴール」とは、言わずもがな、ボルシア・ドルトムント所属の香川真司と、W杯開幕前に1.FCケルンからベルダー・ブレーメンに移籍した大迫勇也が、コロンビア戦で揃ってゴールを上げたことを意味している。香川と大迫、2人の日本人選手の主戦場はブンデスリーガ。よって「ブンデスリーガによる1試合2ゴール」とひっくるめて記したのだろう。
『シュポルト・ビルト』電子版は、香川と大迫のことを「ドイツの兵士たち」とも形容している。何せ主戦場はブンデスリーガなのだ。「シンジ・カガワとユウヤ・オオサコが日本を歴史的なW杯開幕戦勝利に導いた」と記して、アジアのチームがW杯で南米勢を相手に初めての勝利を上げたことを取り上げた。
『キッカー』電子版は、それともまた違った表現を用いている。コロンビア戦では「4つのドイツの輸出品」がスタメンに並んだことを記している。「4つのドイツの輸出品」とは、先述の香川と大迫に加え、アイントラハト・フランクフルト所属の長谷部誠、ハノーファーに移籍が決まった原口元気のことだ。それぞれの名前が列挙されている。
【次ページ】酒井宏樹、乾、岡崎の名前も忘れず