我慢の戦いは続く。次節の相手はセネガル
コロンビアを相手に3ポイントとれたのは大きい。決勝点だけでなく最も危険な存在で、ハメスのシュートをブロックしたプレーも含めて大迫のMOMで文句なし。
次のセネガルはスピードとパワーが厄介な相手だ。引きすぎるとパワーで押し切られるが、ラインを高くしすぎるとスピードで裏をつかれる。自陣ゴールから30~35メートルにディフェンスラインを設定し、なるべくそこをキープしながら守備ができるかどうか。
今大会、ビルドアップのレベルアップによってハイプレスはほとんど効かない。そこで撤退守備の強度があってロングカウンターを打てるチームが有利になるのがここまでの傾向である。しかし、日本の守備は相手を引き込んで耐えられるほどの強度がない。ロングカウンターもクリバリのいるセネガルには難しい。
かといってミドルプレスからハイプレスへの移行もリスクを伴う。我慢してミドルゾーンを主戦場に戦うことになるだろう。テンポの早いパスワークと切り替えの早さで優位性を出したい。
(文:西部謙司)
【了】