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幸運引き寄せた西野J。大迫のゴールだけでない貢献度。今大会の傾向と日本がすべきこと【西部の目/ロシアW杯】

シリーズ:西部の目 text by 西部謙司 photo by Getty Images

後半の修正でハーフコートゲームに

 後半の日本は上手く修正ができていた。数的優位を生かして後方でじっくりキープして押し込み、ディフェンスライン裏への飛び出しに合わせて縦パスを狙う。コロンビアが苦しい体勢でクリアしてもセカンドボールを拾って再びキープ。同じことを繰り返す。ようやく1人多いチームらしいプレーになった。

 コロンビアは自陣から出られなくなり、ピンポイントパスで唯一攻撃の起点になっていたキンテロをハメス・ロドリゲスに交代。しかし、ハメスはあまりコンディションが良いようには見えず、日本有利の流れを変えるには至らない。

 日本は両SBも敵陣へ侵入し、酒井宏樹のサイドから入れたクサビを大迫が粘って落とし、酒井がシュート。DFに当たってCKをとる。香川と交代で入っていた本田圭佑のCKを中央の密集の中で競り勝った大迫のヘディングが決まって2-1。

 75分から一時的にコロンビアに攻め込まれるが、ハメスのシュートを大迫が身を投げ出してブロック。再び日本がボールをキープする展開に戻す。アディショナルタイムの5分間はかなりバタバタして危なかったが、そのまま逃げ切った。

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