日本代表の吉田麻也【写真:Getty Images】
【日本 2-1 コロンビア ロシアワールドカップ・グループリーグH組第1節】
日本代表は現地時間19日、ロシアワールドカップグループリーグ第1節でコロンビアと対戦し、2-1で勝利している。
2CBの一角として先発フル出場を果たした吉田麻也は、代表初招集から7年の時を経てようやくワールドカップ初勝利を掴んだ。背番号22は「いや、長かったなって本当思いますけど(笑)。すごく嬉しかったです」と喜びを爆発させている。
この日は、エースのハメス・ロドリゲスがベンチスタート。しかし、タレント豊富なコロンビアにはストライカーのラダメル・ファルカオという選手がいる。4年前のブラジルワールドカップを負傷で棒に振ってしまったコロンビアの虎は、強い意志を持ってこのロシアワールドカップに挑んできた。だが、そのファルカオ以上に強く、高い集中力で試合に挑んだ吉田。同選手にシュートを打たれる場面は何度かあったものの、ゴールを奪われることはなかった。
「足元に入るところに関しては非常にファウルを奪うのがうまい選手なんで、注意しなければいけないと。逆に言うと下がってクサビなんかあまり脅威ではなかった。シンプルにやってくるんで、大事なのはボックスに入ってきてからのところだったので、そこにいいボールを上げさせなかったっていうのが1つのいいところで、相手もハメスも出てなくてってのもあったんですけど、いろんな要因はあると思います。
ただ結局、ファルカオにファウル奪われて、課題のセットプレーから失点してしまったので、そこはもちろん次に向けて修正しないといけないところなので、浮足立たずに1勝しただけなんで、次に向けていい準備をしたいなと思います」とファルカオとの対戦を吉田はこう振り返っている。
コロンビアに勝利したことで、日本は史上初めてワールドカップの舞台で南米勢を下したということになる。吉田は「正直、コロンビアはもっと来るかなと思ってたんで。まあ退場したっていうのも影響してると思いますけど、そうは言ってももうちょっと危ないシーンを沢山作られるんじゃないかなっていう準備はしてたんですけど。昨日言った通り、いろんなシチュエーションを想定して準備してきたんで、僕だけじゃなくて、他の選手もパニックに陥らなかったっていうのは非常によかったですね」と述べている。
次は同じく初戦白星スタートを切ったセネガルと対戦する。もちろん、この試合に勝利することができれば決勝トーナメント進出が大きく近づくことになる。
「もっと自信持って、もっと自分たちの良さ、1人1人が特徴を出せるような戦い方をしなければ、次は難しくなると思う。もっと(柴崎)岳が前向いてボールを受けるとか、(香川)真司が間でボール受けれるように、(原口)元気と乾(貴士)がサイドで1対1をできるような形を作り出せるようにしたいなと思います。後ろは引き続き、硬く硬く守っていきたいなとは思います」と次戦へ向け、意気込みを語っている。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
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