元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏【写真:Getty Images】
元日本代表監督のハビエル・アギーレ氏が、ポーランド最古のスポーツ日刊紙『プルゼグラド・スポルトウィ』のインタビューに応じ、19日にコロンビアとのロシアワールドカップ初戦を迎える古巣について語った。
アギーレ氏は最新の日本代表の動向も追っているようだ。記者から、西野朗監督が先月30日のガーナ戦で採用した3バックの是非について問われ、次のように答えた。
「3バックをやめるべきか? そう思う。現在、3人あるいは5人のディフェンダーで守るシステムが流行っている。しかし、それは何ヶ月も、何年もかけて研ぎ澄ませ、正しい選手を揃える必要がある。だが私の意見では、日本にそういった選手はいない」
2014年のブラジルワールドカップ後に日本代表監督に就任し、2015年途中まで指揮を執ったアギーレ氏は、自らの後任となったヴァイッド・ハリルホジッチ氏の時代も含めて「日本は常に4バックでプレーしてきた」とし、「選手たちがマイナーチェンジに慣れるのは難しいし、さらにサムライは本当の革命を経験した」と4バックのままでも大きな変化があったうえでの3バック導入が困難である見方を示した。
とはいえ「ロシアでのトーナメントに向けた計画はシンプルであるべき」と述べた上で、古巣に現実的かつ辛口なアドバイスを送った。
「Jリーグのチームが攻撃が大好きなのは事実は、チームは自分たちのゴールへの道に壁を作るべきで、そこからカウンターアタックを試みるべきだ。それ以上のポテンシャルは持っていない」
西野監督率いる日本代表は、19日のコロンビア戦でどのような戦い方を披露するだろうか。アギーレ氏が語ったような現実を見誤れば、進む先は闇だ。
【了】