人口知能、機械学習が組み込まれた予測法
ロシアが5得点を挙げ勝利する、ホスト国にとって理想的な形で開幕を迎えたW杯。スペインはクリスティアーノ・ロナウドの活躍で引き分けに持ち込まれ、ドイツはメキシコの速攻に敗れる波乱。ブラジルはスイスと、メッシがPKを外したアルゼンチンはアイスランドと引き分けに終わり、フランスがVARで勝利を手に入れるなど初戦から熱い試合が繰り広げられている。日本対コロンビアも試合も目前だ。
はたして優勝するのはどの国か。勝利予想では過去にはタコが、今回は予言ネコが脚光を浴びているが、人間もその頭脳を持って挑んでいる。
“ドルトムントの香川真司の大ファン”と質問に応えたのはデータサイエンスを専門とするドルトムント工科大学のアンドレアス・グロル教授。グロル教授は統計的な分析方法を使い、サッカーの試合で勝敗の鍵を握る要因を探したり、勝利チームを予測するための研究を続けるユニークな研究者だ。
これまでにW杯や欧州選手権やブンデスリーガのデータを利用して研究を進め、より正確な勝利チーム予測法の開発にトライしてきた。
W杯開幕直前の6月8日に、グロル教授とベルギー・ゲント大学のクリストフ・レイ教授、ミュンヘン工科大学のギュンター・シャウベルガー教授らからなる研究チームは、新たな方法をもとに導いたロシアW杯の“結果”を発表した。
新たな予測法には、データからコンピューターが自ら”正解”を導きだせるようにプログラムされた人口知能、機械学習が組み込まれた。