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日本代表 6年前

【コロンビア戦プレビュー】日本に求められる組織力の結集。敵の攻守におけるウィークポイントとは?

text by 河治良幸 photo by Getty Images

コロンビアの虎には要注意

ラダメル・ファルカオ
コロンビアのストライカーであるラダメル・ファルカオには要注意だ【写真:Getty Images】

 コロンビアの攻撃のウィークポイントはそのプレスに関係する。南米の国というと技巧的な組み立てを連想しやすいが、コロンビアは最終ラインからのビルドアップがあまりスムーズではなく、わりとハイプレスがハマりやすい。3月に対戦したオーストラリアが善戦したのも前からの積極的なディフェンスがハマる時間が長かった要因が大きい。

 組み立ての仕方としては4バックでラインを作って押し上げる場合とボランチの1人が落ちて、サイドバックが押し上げる場合がある。その形を見極めながら前線が組織的にプレスをかけていけばコロンビアはうまく繋げず、下りてきたハメスに付けるか、縦に蹴り出す攻撃に頼りやすくなる。そこがインターセプトの狙い目だ。

 もちろん、そうしたらディフェンスを長い時間続けることは不可能だが、前から行ける時に行き、できればそれが機能している時間帯にショートカウンターから得点に結び付けたい。ただ、怖いのはやや苦し紛れのファルカオへの縦パスからでもチャンスになりうること。ファルカオがワンタッチで落とし、2列目の選手が拾って縦にボールを運び、動きなおしてラストパスを受ける形は非常に危険。そこは吉田をはじめとしたディフェンス陣がどれだけタイトにファルカオのケアができるかにもかかっている。

 またコロンビアの怖さが前半劣勢に回っていても後半のメンバー交代やシステム変更で流れを自分たちの方に引き寄せてしまう力にある。ベンチに並外れた得点感覚を持つバッカ、屈強なボルハ、左利きのキンテーロ、カットインからのシュート力が自慢のイスキエルドと言った他国がうらやむアタッカーが控えており、流れに応じて3枚のカードを効果的に切ってくる。

 日本としてはまずゲームの流れを自分たちに引き寄せることだが、課題でもある相手の変化に対するゲームコントロールなど、持てる組織力を結集してチャレンジしていくしかない。

(文:河治良幸【サランスク】)

【了】

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