コロンビア戦、内容は問わない。とにかく勝ち点を
「やられた」と思った時にキーパーが指一本で触ると、やっぱり特別感が出てくる。実際に助かるしね。そういうワンプレーがあると助かるのよ。それを南アフリカワールドカップの時の川島はやっていた。
でも、今の川島は難しいんじゃないかというイメージが僕にはある。あくまで「今」だけど、判断に迷いがあったり、シュートが入っちゃったりというのを考えると、中村でどうだと思うね。Jリーグで負傷した時のトラウマもなさそうだし、僕は中村でも面白いんじゃないかなと思う。
コロンビア戦、内容は問わないからとにかく勝ち点を得たい。それだけだね。世界に、日本もいるぞというのを見せないといけない。3ポイント取れたら言うことないけど、まずは勝ち点1だよ。かじり付けばできないことはないと思う。
相手にボールを回されると思うけど、動かされていると思わずに戦えるかが大事だ。ボールを渡しておいて、まずはグッと行って圧力をかけたいよね。そういうディフェンスをして、相手に自由なリズムでやらせないというのを見せたい。そこからはミドルゾーンでしっかり守りたい。
それから、相手より走るということで日本は負けちゃいけない。部活出身の選手が多いんだから、昔の根性論を思い出して走らなきゃ(笑)。これは冗談ではなくて、そこで勝てなかったら勝てるものがないんだから、絶対にやり切らないと。
▽語り手:宮澤ミシェル
1963年7月14日、千葉県出身。Jリーグ黎明期をプレーヤーとして戦い、94年には日本代表に選出された経験を持つ。現役引退後は解説者の道を歩み、日本が出場した過去5大会のワールドカップを現地で解説している。様々なメディアで活躍。出演番組にはNHK『Jリーグ中継』『Jリーグタイム』、WOWOW『スペインサッカー リーガ・エスパニョーラ』『リーガダイジェスト!』などがある。
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