ロシアW杯で「優勝候補」の殻を破れるか
目標:ベスト4
ノルマ:決勝トーナメント進出
しかし、ワールドカップ欧州予選を無敗で突破し、欧州勢一番乗りで本大会行きを決めた強さに疑いの余地はない。「強さ=タレント力」ではないが、個の力で打開できるというのも、ベルギーの強みであることは間違いない(頼りすぎて批判されているのは事実だが)。
そして、現段階のベルギーの状況を考えれば、イングランド、チュニジア、パナマと同組のグループを首位通過しなければ失敗だ。この“二強二弱”とも呼べる組み合わせの中、グループリーグ敗退という結果はまずあり得ないだろう。まずはこの3試合でしっかりと勝ち点を奪い、決勝トーナメントへの準備を進めたいところだ。
ベスト8に辿り着いた場合、順当にいけばブラジルと対戦することが濃厚だ。ベルギーとって最大の正念場が、この準々決勝ということになるだろう。ここを突破できれば、悲願のベスト4進出が達成でき、チームにも新たな光が差し込むこととなりそうだ。そうなれば優勝への道も自ずと開かれるだろう。
これまであらゆる大会で優勝候補と言われ、その期待を裏切り続けてきたベルギー。今回のロシアワールドカップでは真の実力、そして何より“結果”を残さなければならない。タレント豊富な「優勝候補」のままではいけない。ベルギーがワールドカップ「優勝国」と呼ばれる日は、訪れるのだろうか。
(文:編集部)
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