キッカーとして重要度が高まる柴崎
日本の2018ロシアワールドカップ初戦・コロンビア戦がいよいよ19日に迫ってきた。13日からベースキャンプ地・カザンで最終調整を行ってきた西野朗監督率いる代表は、17日午前の非公開練習を終えて、決戦の地・サランスクへ移動した。
この日も両ふくらはぎ違和感を抱える岡崎慎司は練習場に姿を見せず、コロンビア戦出場は絶望的になったが、彼とサポートメンバー・浅野拓磨を含む24人で現地入り。2人を入れ替えるかどうかの最終期限は初戦24時間前ということで、指揮官はギリギリまで判断を引っ張ると見られる。
こうした難題を抱える中、西野監督はコロンビア戦の先発をほぼ固めたと見られる。その陣容は、GK川島永嗣、DF(右から)酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都、ボランチ・長谷部誠、柴崎岳、右MF原口元気、左MF乾貴士、トップ下・香川真司、1トップ・大迫勇也の4-2-3-1が濃厚だ。
指揮官が5月21日の国内合宿始動当初、軸に据えようとしていた本田圭佑はスーパーサブとして流れを変える仕事を託されることになる。
「スタメンで出るのかサブで出るのかは分からないけど、どっちでも与えられた役割は結果にコミットできるかだと思っている」と背番号4もあらゆる角度からチームを支えていく強い覚悟を示していた。長年エースに君臨した男のそういう姿勢は日本にとって大きな力になるはずだ。
本田が控えに回るとなると、リスタートのキッカーとして俄然、重要性が高まるのが柴崎だ。12日のパラグアイ戦(インスブルック)でFKをクロスバーに直撃させたように、彼のプレースキックの精度の高さは折り紙付き。中村俊輔を筆頭に過去のワールドカップに挑んだ日本にも必ずと言っていいほど名手がいた。柴崎もその仲間入りを果たす絶好のチャンスなのだ。