韓国代表はドイツ代表の敗戦を受けて青ざめているかもしれない【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップが開幕して4日目。大番狂わせが起こった。現地時間17日のグループリーグ初戦、グループFでメキシコ代表が前回大会王者のドイツ代表を1-0で下した。
王者ドイツを徹底したカウンターで苦しめたメキシコは、35分にイルビング・ロサーノが殊勲の決勝弾。最後まで豊富なタレント力で襲いかかってきたドイツの攻撃を封じ込めて勝ちきった。
当然、想定外の敗戦でドイツは焦っているだろう。グループ2位になってしまえば、決勝トーナメント1回戦でブラジル代表と当たる可能性が高まった。そして残り2試合が全く気の抜けないものになってしまった。
しかし、この試合の結果で青ざめているのはドイツだけではなさそうだ。初戦を18日に控える韓国代表の面々は戦々恐々としているはず。というのも“恵まれた”対戦順だったはずが、”最悪の”対戦順に早変わりしてしまったからである。
韓国は18日のグループリーグ初戦でスウェーデンと対戦し、第2戦でメキシコ、第3戦でドイツと当たる予定だった。仮に王者ドイツが順当に2連勝していれば、最終戦前に決勝トーナメント進出が決まっており、韓国にも付け入る隙があると考えられていた。
ところが初戦を落としたことで、ドイツは決勝トーナメント進出のために残り2試合を本気で戦わなければならなくなった。当然、彼らは最終戦の韓国相手にも100%のパワーで臨んでくる。そして2戦目で対戦するメキシコも、その試合で決勝トーナメント進出を決めるためにドイツを圧倒したフルパワーで向かってくるはずだ。初戦はスウェーデンに取っても重要なのは言わずもがなで、韓国にとって不利な条件がこれでもかと揃っているのである。
グループ内で最もFIFAランキングが低く、昨年12月に組み合わせが決まった段階で苦戦が予想された韓国。誰もが予想しなかったドイツ敗戦の影響をどれほど受けることになるのだろうか。まずはスウェーデンに勝ってグループリーグ突破に希望を見出したいところだ。
【了】