メキシコがドイツ撃破の波乱を起こす【写真:Getty Images】
【ドイツ 0-1 メキシコ ロシアワールドカップ・グループリーグF組第1節】
現地時間17日に行われたロシアワールドカップ・グループリーグF組第1節で、ドイツはメキシコに0-1で敗れた。
前回王者ドイツは立ち上がりこそ攻め立てたが、主導権を握ったのはメキシコだった。堅い守備からの鋭い速攻が決まり、良いリズムをつくる。
すると、良い流れのうちに先制点を挙げた。ボールを奪うと素早く引いた最前線のハビエル・エルナンデスがポストプレー、ワンタッチで落としてリターンを受けドリブルで持ち上がる。ペナルティエリア手前まで運んだところで左にパスを出すと、長い距離を走ったロサーノが受け、エジルをかわしてゴール。メキシコが先制した
ドイツは慣れない展開となり、普段なら出ないようなミスも出てくる。前半は完全にメキシコペースで折り返した。
追いかけるドイツは、後半になってもやることは変わらない。それでも、本来の落ち着きは取り戻したようで、メキシコにのまれるような印象は薄くなった。
流れを引き込みつつあるドイツは61分にロイスを投入して変化を加える。流動的になり、テンポ良くパスが通るようになり、じわじわとメキシコゴールに近づいていく。
だが、メキシコも黙って耐えるわけではなく、74分に最後の交代枠で39歳のベテラン、ラファエル・マルケスを投入。守備は5バックになり、ドイツにスペースを与えない。
時間の経過とともに精神的に追い詰められるドイツは、プレーに焦りが出てくる。イライラしてボールに飛び込み、ファウルをしてメキシコに時間を使われるという悪循環となった。
猛攻を仕掛けたドイツだが、最後まで得点を奪うことはできず試合終了。前回王者がまさかの黒星スタートとなった。
【得点者】
35分 0-1 ロサーノ(メキシコ)
【了】