柴崎岳【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップに臨む日本代表は現地時間17日、ベースキャンプ地のカザンでコロンビア戦に向けた練習を行った。
「相当良い状態になっていると思う」と言うのは柴崎岳。ワールドカップを「目標にやってきた。楽しみだし、不安もある」と述べる。だが、4年に一度の祭典がサッカー人生の「すべてではない」とも話す。あくまでいつも通り、「自分にできるだけのことをやろう」という心構えで臨むつもりだ。
セットプレーのキッカーとしても期待がかかる中、柴崎は「まずはコロンビアがどうこうと言うより、自分がしっかりと良いボールを蹴ることを意識したい」と口にした。その上で「コロンビアの特長は頭に入れていますし、多少ルーズなところも見えている」と述べた。
ワールドカップの舞台で、日本が多くのチャンスを作るのは難しいだろう。柴崎も「理想はありますけど、そういうものだけで勝つことが難しいのは分かっている」と言う。
「それは今までやってきたクラブとかで学んできたことです。しっかり状況を客観的に把握する人が必要だと思うし、90分のなかで自分たちがそういった能力、状況を把握する能力を持てるかというのが大事になると思う。しっかりと冷静な気持ちを持ちながら、理想と現実との差をしっかりと見極めたいと思います。自分たちのやりたいサッカーだけではできないこともよく分かっているので、そこをしっかり肝に銘じながらやりたいと思います」
大舞台でも冷静さを失わない、柴崎のようなキャラクターは重要だ。セットプレーのキッカーとしてはもちろん、ピッチ内での落ち着いた状況判断でもチームを支えたい。
(取材:植田路生、文・構成:編集部)
【了】