本田圭佑【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップに臨む日本代表は現地時間17日、ベースキャンプ地のカザンでコロンビア戦に向けた練習を行った。
パラグアイとの親善試合で香川真司が高いパフォーマンスを披露したことで、トップ下のポジションを争う本田圭佑の立場が危ぶまれている。自身3度目のワールドカップを控えとして迎える可能性もあるが、背番号4は「しっかり楽しみたいなと思います。ここまで来たらホント開き直るしかないんで、チームとしてとにかく全部出す、出し切る」と言う。
さらに「それはただの根性だけじゃなくて、ロジカルな部分を含めて全部出し切る。そういう落ち着いた状態ではいます」と、どんな状況であってもチームのために全力を尽くす意思を示した。
そして、本田は「究極のサッカーは最終的には個。誰かのひと振りがゴールに入るかだけなんで」とサッカー観を披露している。オランダ、ロシア、イタリアでのキャリアはその『究極』へのチャレンジの時間だったと言う。
「戦術でゴールは決められない。その意見は一切何も変わってなくて、それはたぶん初めてワールドカップを経験した時から今まで変わっていなくて。そのためだけに、それを高めるためだけに自分に、ヨーロッパに挑戦し続けていたといっても過言ではない」
極限まで自分を追い込んできた男は、「勝つためにやれることを全部やる」と繰り返す。「ピッチ内外で、もうその作業はすでに始まっている。それは僕がいちいち、こんなところで語らずとも、僕が何やってるか逆に周りのみんなに聞いてもらった方がいいと思います」と、チームでの自らの振る舞いへの自信を口にした。
仮にベンチスタートになったとしても、本田は動じない。日本代表の勝利を何よりも優先しているからだ。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】