ビデオアシスタントレフェリー(VAR)がフランスにPKをもたらした【写真:Getty Images】
ロシアワールドカップは現地時間16日に大会3日目を迎え、グループCのフランス代表とオーストラリア代表が対戦した。
この試合の後半、得点や勝敗を左右する場面で誤審を防ぐために導入されたビデオアシスタントレフェリー(VAR)が活用され、今大会初のPK判定が生まれた。
互いに譲らず0-0で迎えた54分、ポール・ポグバのスルーパスに抜け出したフランスのFWアントワーヌ・グリーズマンが、ペナルティエリア内でオーストラリアのDFジョシュ・リスドンに倒される。一度はノーファウルとして流されたが、直後にVARによるビデオレビューが行われた。
ウルグアイ人のアンドレス・クーニャ主審も自らピッチ脇のモニターを確認すると、56分に判定を変更。リスドンの足がグリーズマンにかかっていたとして前者にはイエローカードを提示し、フランスにPKを与えた。
これをグリーズマン自ら決めてフランスが待望の先制点を奪った。当初、グリーズマンの背後からスライディングタックルに入ったリスドンが先にボールに触れたように見えていたが、ビデオレビューによってグリーズマンが先にボールをつついたあと、リスドンのタックルが入っていたことがわかり、PK判定に至った。
その後、60分に今度はフランスのDFサミュエル・ウンティティが相手のフリーキックの際にハンドを犯し、オーストラリアにもPKが与えられた。そして主将のMFミレ・ジェディナクがこのPKを決めて、オーストラリアが1-1の同点に追いついた。
しかし、フランスは80分にポグバのゴールで勝ち越し2-1とした。この場面でもゴールラインテクノロジーが使われ、フランスは2点とも最新技術に助けられたことになった。
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