ロシア代表のデニス・チェリシェフ【写真:Getty Images】
現地時間14日にロシアワールドカップが開幕し、開催国ロシアはサウジアラビアに5-0で完勝した。この試合のマン・オブ・ザ・マッチには、MFデニス・チェリシェフが選ばれている。
スペインのビジャレアルに所属するチェリシェフは、先発ではなかった。前半途中にアラン・ジャコエフが負傷し、急きょ途中出場となっている。主力選手の負傷でロシアの初戦に暗雲が垂れ込めたが、チェリシェフが自身のゴールで良い流れを引き込み、終盤には2点目を決めた。
そのチェリシェフは現在27歳。レアル・マドリーの下部組織で育ってレアル・マドリーのBチームに昇格し、2012年にトップデビューを飾った。だが、スター軍団のトップチームには定着できず、セビージャ、ビジャレアル、バレンシアへのレンタルで経験を積み、2016年からビジャレアルに完全移籍した選手だ。
レアル・マドリーで大きな功績を残せなかったチェリシェフだが、一度大きな注目を集める事件があった。2015年12月、同選手はレアル・マドリーの選手としてスペイン国王杯に出場したが、前シーズンにビジャレアルで累積警告がたまっていたため、本来は出場する権利がなかった。これを対戦相手に指摘され、後日レアル・マドリーは失格となっている。
怪我にも苦しんでコンスタントにプレーできないキャリアが続いたチェリシェフ。自国開催のワールドカップという大舞台で、キャリアで最大の輝きを放ち始めた。
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