季節外れの寒さ。痛感する異国の難しさ
ホスト国・ロシアがサウジアラビアを5-0で粉砕するという衝撃的な試合から幕を開けた2018年ロシアワールドカップ。その14日、日本代表はベースキャンプ地・カザンで現地初練習を行った。
朝晩の気温が10度超という季節外れの寒さにオーストリアから前日夕方に現地入りした選手たちも驚きを隠せなかった。12日のパラグアイ戦(インスブルック)で2ゴールを奪った乾貴士を筆頭に選手たちは口々に「寒い」と感想を口にしていた。
週末からは天気が回復し、19日の初戦・コロンビア戦(サランスク)の時は25度を超えるというから調整が難しい。2016年ドイツワールドカップでも開幕前は異常な低温に見舞われながら、初戦・オーストラリア戦(カイザースラウテルン)の時には30度をゆうに超える猛暑となり、終盤に足が止まって3失点するというショッキングな結末を強いられた。
それを同じ轍を踏まないような対応を、当時を知る早川直樹コンディショニングコーチらには強く求めたい。
加えて、困難な要素があるとすれば、独特な芝生の感触だ。
「スタジアムと同じような芝で、長さも同じような感じでしたけど、ちょっとボールが芝の上でブレる。自分の持っている感覚とは違ったりするので、しっかり合わせていかないといけない」と長友佑都も異国の環境の難しさを改めて吐露した。
サランスクを筆頭に、24日のセネガル戦が行われるエカテリンブルク、28日のポーランド戦の会場・ボルゴグラードもどのような状況か分からない。そういう意味でも、ロシア経験豊富な本田圭佑がチーム全体に還元できる部分は多くなりそうだ。