スポルティングCPに所属するジェルソン・マルティンス【写真:Getty Images】
ポルトガル1部のスポルティングCPに所属するポルトガル代表FWジェルソン・マルティンスは、一連の事件を理由に所属クラブに対して契約解除を求めている。その同選手に対してアーセナルが興味を示しているようだ。13日に英紙『スカイスポーツ』が報じている。
事の発端は先月15日、タッサ・デ・ポルトガル決勝のアヴェス戦に向けて選手たちがトレーニングを行なっていたアルコシェテの練習場に、マスクを被って顔を隠したフーリガン約50人が侵入し選手やスタッフを襲撃。バス・ドストは頭部を裂傷し、GKルイ・パトリシオやロドリゴ・バッタグリア、ウィリアム・カルバーリョ、ジョゼップ・ミシック、マルコス・アクーニャなども傷を負っている。
この事件後、クラブに対して契約解除を申し出る選手が続出。マルティンスを含め、バス・ドストやブルーノ・フェルナンデス、カルバーリョの主力4人が正式に契約解除を求める文書を提出した。
他にはポルトガル代表GKルイ・パトリシオ、22歳のダニエル・ポデンス、19歳のラファエル・レオンも退団意思を表明。いずれも「正当な理由」であることを主張し、違約金ゼロでの退団を求めている。
この一斉退団に、複数のクラブが反応を示した。同紙によると、昨年夏にも獲得を検討したマルティンスにアーセナルが興味を示し、フリーでの獲得を狙っている。当時、マルティンスの契約解除金は5400万ポンド(約80億円)に設定されていたが、バルセロナやマンチェスター・ユナイテッドなど複数のクラブが関心を示したことから、スポルティング側は移籍金を吊り上げて9000万ポンド(約133億円)求めていた。
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