エジプト代表のGKエサム・エル=ハダリ【写真:Getty Images】
現地時間12日に国際サッカー連盟(FIFA)が「ロシアワールドカップで達成可能な10の記録」を発表した。
まず一つ目は、最高齢監督対決。グループAのウルグアイ代表とグループBのポルトガル代表が共に勝ち上がりベスト16で対戦した場合に新記録達成となる。ウルグアイ代表率いるオスカル・タバレス監督は71歳、ポルトガル代表率いるフェルナンド・サントス監督は63歳だ。
二つ目は、最高齢出場選手。45歳5ヶ月のエジプト代表GKエサム・エル=ハダリが初戦のウルグアイ戦に出場すれば、元コロンビア代表のGKファリド・モンドラゴンが2014年W杯で樹立した43歳3日という記録を破ることになる。
三つ目は、W杯の連続無敗記録。ブラジル代表は1954年W杯のハンガリー戦に敗れたのを最後に、1966年W杯で再びハンガリー代表に敗れるまで、13試合連続無敗を達成していた。ドイツ代表は2010年W杯のスペイン戦で敗れたのを最後に8試合連続無敗を継続しており、ロシアW杯で新記録を樹立する可能性がある。
四つ目は、キャプテンマークを着けてのW杯通算得点記録。元アルゼンチン代表のディエゴ・マラドーナ氏の合計6ゴールが最多で、アルゼンチン代表FWリオネル・メッシが今大会で塗り替える可能性も。現在、通算4得点だ。
五つ目は、北中米の国におけるW杯の連続無敗記録。現在最多は、メキシコ代表が1994年W杯から1998年W杯にかけて達成した6試合連続無敗だ。コスタリカ代表は2014年W杯で5試合連続無敗(※1試合はPK戦だが、勝敗にかかわらず引き分け扱い)。初戦のセルビア戦で敗れなければ、記録に並ぶという。
六つ目は、単一のW杯における5得点以上の回数。ドイツ代表のトーマス・ミュラーは2010年W杯と2014年W杯で5得点決めており、ロシアW杯でも5得点以上決めれば、3大会で達成した唯一の選手になる。
七つ目は、5大会連続のW杯出場記録。39歳のメキシコ代表MFラファエル・マルケスがロシアW杯でプレーすれば、元メキシコ代表のアントニオ・カルバハル氏(1950年大会~66年大会)、元ドイツ代表のローター・マテウス氏(1982年大会~98年大会)に並んで、史上3人目の選手に。
八つ目は、W杯の連続引き分け記録。ベルギー代表が1998年W杯から2002年W杯にかけて築いた5試合連続引き分けが最多だ。コスタリカ代表は2014年W杯で3試合連続引き分け(※2試合はPK戦だが、勝敗にかかわらず引き分け扱い)となっており、記録を更新する可能性も。
九つ目は、W杯4大会連続のゴール記録だ。これを達成しているのはペレ氏とミロスラフ・クローゼ氏。現在、3大会連続ゴールを記録しているのはポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドやオーストラリア代表のティム・ケーヒル、メキシコ代表のラファエル・マルケスで、誰かが達成するかもしれない。
そして最後に、現役時代&指揮官としてW杯優勝。フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督は現役時代に1998年W杯で優勝を経験した。今回は指揮官としてフランス代表を率い、タイトル獲得を目指している。この偉業は過去に、マリオ・ザガロ氏とフランツ・ベッケンバウアー氏が達成していた。
【ロシアW杯で達成可能な10の記録】
1.ウルグアイ代表とポルトガル代表がベスト16で対戦すれば、最高齢監督対決に。
2.エジプト代表GKエサム・エル=ハダリがロシアW杯でプレーすれば最高齢出場選手に。
3.W杯の連続無敗記録。ドイツ代表がブラジル代表の記録を破る可能性。現在、8試合連続無敗。
4.キャプテンマークを着けてのW杯通算得点記録。現在、ディエゴ・マラドーナ氏の6ゴールが最多。
5.北中米の国における、W杯の連続無敗記録。現在、コスタリカ代表がW杯で5試合連続無敗。
6.単一のW杯において5得点以上。トーマス・ミュラーがロシアW杯でも5得点以上決めれば、3大会で達成した唯一の選手に。
7.5大会連続のW杯出場記録。メキシコ代表MFラファエル・マルケスが試合に出場すれば、記録達成した史上3人目の選手に。
8.W杯の連続引き分け記録。現在最多は、ベルギー代表が1998年W杯から2002年W杯にかけて築いた5試合連続引き分け。
9.W杯4大会連続でゴール。過去に達成しているのはペレ氏とミロスラフ・クローゼ氏の2人。今大会ではC・ロナウドなどに可能性。
10.現役時代&指揮官としてW杯優勝。フランス代表を率いるディディエ・デシャン監督にそのチャンスがある。
【了】