グループG
ベルギー代表のケビン・デ・ブルイネ【写真:Getty Images】
ベルギー◎、イングランド◯、チュニジア▲、パナマ×
本命となるのは、優勝候補にも数えられるFIFAランク3位のベルギー。GKティボー・クルトワ、MFエデン・アザールやケビン・デ・ブルイネ、FWロメル・ルカクらは現在世界最高クラスの実力を持っており、スタメンを決めるのも難しい陣容となっている。
ただ、個々の能力では随一ながらチームとしては戦術の幅が狭いことが懸念されている。スペイン人指揮官のロベルト・マルティネス監督がどこまでチームをまとめ上げられるかが鍵を握るだろう。
対抗となるイングランドは、近年失望続きだったワールドカップの歴史に終止符を打つべく世代交代を行った。平均年齢26歳は、25.9歳のナイジェリアに次いで大会2位タイ(フランス)という若さ。ウェイン・ルーニーも招集外となり、チームの中心は23歳のFWラヒーム・スターリング、24歳のFWハリー・ケインやMFエリック・ダイアーとなった。
特に主将を務めるケインの活躍が浮沈の鍵を握るが、EURO2016では無得点に終わるなど、歴代のイングランド代表FW同様に国際大会では苦戦を強いられている。
初出場のパナマは問題ないとしても、初戦で対戦するチュニジアはまさに伏兵の気配を持つチーム。プレミアリーグのスターたちがまたも噛み合わない状況となれば、歴史が繰り返される可能性もゼロではない…。
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