グループF
ドイツ代表のトニ・クロース【写真:Getty Images】
ドイツ◎、スウェーデン〇、メキシコ▲、韓国×
前回大会の王者であるドイツのグループ首位通過は固い。4年前の優勝を知るメンバーに加え、ティモ・ヴェルナーやユリアン・ブラントといった若手も続々と台頭してきており、チームの完成度は非常に高いと言える。他の3ヶ国との実力差は歴然であり、サプライズが起きない限り3戦全勝で決勝トーナメントへ臨むことになるだろう。
ドイツを除く3ヶ国は実力的に拮抗しているとみていいが、サプライズを起こす確率が高いのが、スウェーデンである。ワールドカップ欧州予選プレーオフではイタリアを破り、見事本大会行きを果たした同国は非常に高い組織力を誇っている。アッズーリとの試合でみせた強固な守備をドイツとのゲームでも発揮することができれば、ワンチャンスをものにして勝利を挙げることも可能なのではないか。
組織力という面でいえば、メキシコも負けてはいない。ワールドカップという大舞台で何かと強さを発揮する同国は今大会でも決勝トーナメント進出を果たす可能性は十分にあり得る。スウェーデンと同じく、ドイツ相手に勝ち点を奪う可能性も低くはないが、勢いという部分ではスウェーデンが勝っていると捉え、序列を1つ下げる形をとっている。
韓国には非常に厳しい現実が待っているだろう。国際親善試合でも成績を残せず、苦しんでいる印象は否めない。エースであるソン・フンミンの活躍には大きな期待がかかるが、メキシコやスウェーデンといった組織力で勝負を挑んでくる相手に対し、同選手に一人の力だけではゴールを割ることはできない。ドイツとのゲームは引き分けが精一杯だろうが、メキシコ、スウェーデンとの対戦で何とか勝ち点を奪いたいところである。