グループD
アルゼンチン代表のリオネル・メッシ【写真:Getty Images】
アルゼンチン◎、クロアチア◯、アイスランド▲、ナイジェリア×
今大会の中でも4ヶ国の実力が最も拮抗したグループかもしれない。もはやアルゼンチンですら安泰とは言えない群雄割拠。メッシがグループリーグで姿を消すことすらも考えられる。
戦力値でも実績でも抜きん出ているアルゼンチンだが、主要な国際大会では近年あまりいい結果を残せていない。メッシにとっても万全の状態で臨める最後のワールドカップになるかもしれないだけにモチベーションは高いだろうが、3戦とも気の抜けない難しいグループに入ってしまった。
アルゼンチン以外の3ヶ国にも十分チャンスがある。EURO2016でベスト8進出を果たしたワールドカップ初出場のアイスランドも、初戦のアルゼンチン戦の結果しだいではロシアの地に大旋風を巻き起こすかもしれない。
ルカ・モドリッチやイバン・ラキティッチら中盤に豊富なタレントを揃えるクロアチアは、アルゼンチンの対抗馬になるか。ところが最も実力の読めないナイジェリアとの初戦が落とし穴になってしまう可能性もある。
ナイジェリアはリオデジャネイロ五輪で資金難を抱えてチームがボイコット寸前に陥り、危うく初戦に遅刻しそうになりながら、平然と5ゴールを奪って日本を粉砕した。そのまま銅メダルを獲得するなど謎の勢いを発揮した。ロシアでも不気味なダークホースの気配を漂わせている。
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