トップ下で不合格の本田に唯一残された生きる道は…
<トップ下>
【レギュラー】香川真司
【サブ】本田圭佑、柴崎岳
本田の控えに甘んじてきた香川だったが、パラグアイ戦で躍動。ここ数年、代表では見せたことのないキレだった。香川は守備が下手な選手ではない。ハイプレスではむしろ効果的で、周りの選手と連動し、機能していた。
攻撃でもスペースを見つけて入っていく動きは秀逸。岡崎とのコンビネーションがいいからか、どんどんと前に入っていっていた。
本田は厳しい。ゆったりとした動きはクラシカルな司令塔タイプで、現代フットボールでは通用しない。ボールを持ちがるが、動きが鈍く狭い局面を打開できない。本田はトップ下では難しい。スピーディーな攻撃をするためには香川しかないだろう。
オプションとして柴崎のトップ下起用もなくはない。香川の復活でその線は消えつつあるが、本田よりはいいのではないか。
<1トップ>
【レギュラー】岡崎慎司
【サブ】大迫勇也、武藤嘉紀、本田圭佑
西野監督は難しい判断を迫られる。普通に考えれば大迫だが、トップ下に香川を置くと、コンビネーションを考えれば1トップは岡崎だ。香川が前に出るスペースを岡崎は邪魔しない。一方、大迫はどっしりと構えるタイプのため、連係面で不安が残る。香川のパフォーマンスを考えると、岡崎になるのではないか。
武藤は2トップでチャンスがありそうだ。パラグアイ戦でも時間限定で2トップを試した。単純なサブというよりは、変化を加えるためのジョーカーとしての武藤だ。
トップ下で不合格の本田は、1トップにしか生きる道はない。0トップのような形で本田がひたすらタメを作り、2列目以降の選手が追い越していく動きをする。特殊戦術として持っておいても良いと思うが、逆に言えばそれくらいしか使いどころがない。