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日本代表 6年前

本田より香川、宇佐美より乾。最激戦は柴崎と大島か。西野Jレギュラー争い、全ポジション分析

text by 植田路生 photo by Getty Images

トップ下で不合格の本田に唯一残された生きる道は…

香川真司
トップ下は本田圭佑(右)より香川真司(左)が適任【写真:Getty Images】

<トップ下>
【レギュラー】香川真司
【サブ】本田圭佑、柴崎岳

 本田の控えに甘んじてきた香川だったが、パラグアイ戦で躍動。ここ数年、代表では見せたことのないキレだった。香川は守備が下手な選手ではない。ハイプレスではむしろ効果的で、周りの選手と連動し、機能していた。

 攻撃でもスペースを見つけて入っていく動きは秀逸。岡崎とのコンビネーションがいいからか、どんどんと前に入っていっていた。

 本田は厳しい。ゆったりとした動きはクラシカルな司令塔タイプで、現代フットボールでは通用しない。ボールを持ちがるが、動きが鈍く狭い局面を打開できない。本田はトップ下では難しい。スピーディーな攻撃をするためには香川しかないだろう。

 オプションとして柴崎のトップ下起用もなくはない。香川の復活でその線は消えつつあるが、本田よりはいいのではないか。

<1トップ>
【レギュラー】岡崎慎司
【サブ】大迫勇也、武藤嘉紀、本田圭佑

 西野監督は難しい判断を迫られる。普通に考えれば大迫だが、トップ下に香川を置くと、コンビネーションを考えれば1トップは岡崎だ。香川が前に出るスペースを岡崎は邪魔しない。一方、大迫はどっしりと構えるタイプのため、連係面で不安が残る。香川のパフォーマンスを考えると、岡崎になるのではないか。

 武藤は2トップでチャンスがありそうだ。パラグアイ戦でも時間限定で2トップを試した。単純なサブというよりは、変化を加えるためのジョーカーとしての武藤だ。

 トップ下で不合格の本田は、1トップにしか生きる道はない。0トップのような形で本田がひたすらタメを作り、2列目以降の選手が追い越していく動きをする。特殊戦術として持っておいても良いと思うが、逆に言えばそれくらいしか使いどころがない。

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