乾貴士【写真:Getty Images】
【日本 4-2 パラグアイ 国際親善試合】
日本代表は12日、国際親善試合でパラグアイ代表と対戦し4-2と逆転勝利を収めた。
乾貴士は2得点を挙げるなど、獅子奮迅の活躍を見せた。特に香川真司とのコンビネーションは相手の脅威となった。
「真司とはすごくやりやすいですし、真司だけじゃないですけど、やっぱりセレッソでずっとやっていた選手なので。こうやって絡んで得点まで繋げられたっていうのはすごくよかったんじゃないかと思います」
2008年に横浜F・マリノスからセレッソ大阪に期限付き移籍すると、香川とチームメイトに。瞬く間にホットラインを築き、見る者を魅了した。その関係性は現在も変わらず、阿吽の呼吸でチャンスを作っていった。“相棒”について乾はこう語る。
「もう雲の上の存在というかね、自分よりはるかに上の存在ですし。それはもう認めざるを得ないので。ただ、ちょっとでも追いつきたいって気持ちはもちろんありますし、同い年ですけど尊敬できる存在ですね」
5月の国内合宿では別メニューが続いた。それでもワールドカップメンバー23人に名を連ね、今やキーマンと呼べる存在となった。試合に出場できる状態に戻ったことについて乾は「もちろんホッとはしましたし、しっかり試合に入れたってことはよかったと思います」と述べる。そして、「治るまでにいろいろ協力していただいた方にしっかり感謝していきたいなと。いい形で本大会に入れるってことは確かなので、自信を持ってやっていきたい」と続けた。
乾について香川は「長年やっている分、どういうプレースタイルか知っている。チームとしての武器になるってことを今日、証明できた」と振り返っている。
Jリーグで活躍し、現在はヨーロッパ戦う乾と香川。ロシアの地で日本代表が大きなことをやってのけるとしたら、その中心にいるのはこの2人だろう。
(取材:元川悦子、文・構成:編集部)
【了】