元セレッソ大阪のコンビ。諸刃の剣だが、捨てるのは惜しい
香川と乾の元C大阪コンビは息が合っていて攻撃の生命線になりそうだった。ただし、香川、乾、左SBが連係する攻め込みは武器になりうる半面、守備でのリスクも負うことになる。
狭いエリアでの連係は日本の長所なのだが、奪われたときの守備に回答を持っていない。アトレティコ・マドリーやRBライプツィヒのように、そのまま狭いエリアを封鎖する守備戦術とセットならばリスクは回避できるが、それがないので攻めきれなければカウンターを食らうことになりかねない。
諸刃の剣なのだが、いまのところ唯一スローダウンしたときに得点になりそうな香川・乾ラインを捨てるのは惜しい。多少なりとも守備のリスクを軽減する方法を1週間で用意するしかない。
(文:西部謙司)
【了】