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香川真司、トップ下起用で躍動も「やり続けないと意味ない」。W杯は「また厳しい戦いになる」

text by 編集部 photo by Getty Images

香川真司
日本代表の香川真司【写真:Getty Images】

【日本 4-2 パラグアイ 国際親善試合】

 日本代表は現地時間12日、オーストリア・インスブルックで行われたパラグアイ代表とのテストマッチに挑み、4-2で勝利した。
 
 この試合でひと際輝きを放ったのが、トップ下で先発出場を果たした香川真司である。背番号10は自信の持ち味を存分に発揮し、1ゴール1アシストの大活躍をみせた。試合後、香川は
「まあよかったですけど、しっかり僕たちは見直す必要があるし、点はよかったですけど、見直すところは見直して、次に向かいたいと思います。でも失点はしてるわけなんで、両方ペナルティエリア外ですし、そこは人数の配置であったり、もっと寄せるところは寄せないと。

 やっぱ南米の選手はああいうところを一発あるんだっていうのは改めて感じたんで、そこは課題だし、あとは攻撃においてもね、僕自身もチャンスはあったんで、そういうところはもっともっと徹底してやっていかないといけないと思います」とゲームを振り返っている。

 ガーナ、スイスとの親善試合を0-2で落としていた日本代表にとって、パラグアイ戦は結果が求められる試合になった。立ち上がりに先制ゴールを許す展開にはなったが、チームはそこで焦りを見せず、ゴールへの姿勢を失うことはなかった。

「もちろん勝つに越したことはないですけど、ただそれ以上にチームとしてどれだけスイス戦から経った中でそれをどう修正して、チームとして攻守において戦うのかっていうのはより大事ですし、もちろん結果4点入りましたけど、それ以上にそこの過程が大事で、やっぱりどう切り替えてやったか、どうチームとして修正できたかっていうのは、そこの内容をもっと見る必要があると思うんで。なのでそこは非常によかったのかなと」と香川はコメントしている。

 この日はガーナ、スイスとの試合とは違いパスのテンポも速く、縦パスを果敢に狙っていた印象だ。香川はトップしたの位置でスペースメイクしたりボールを受けると左右に素早く展開するなどトップ下としての役割を果たしていた。背番号10は「今日は僕っていうよりチームとして攻守においていつ行くのか、行った時の守備の距離感、攻撃の距離感含めて非常によかったですし、それは何かって言えばみんなが前向きに、どんどんアグレッシブにやれれてたんで、メンタル的にね、やっぱそういう気持ちは大事になってくるし、もうそれは1つベースにしたいなと。ただ、次はね、また違う相手でフォーメーションも違うし、より難しくなるのかなと」と話す。

 最後に香川は「90分通して自分はやりきろうと。どんな状況であろうと。というのを見失わずにやれてたと思うんで、これホントにさっきも言いましたけど、やり続けないと意味ないんで、次はまた厳しい戦いになるし、本当にスタートするんで、また気を引き締めてやりたいなと」と早くも気持ちを切り替えている。
 
 日本代表は19日、ワールドカップ初戦となるコロンビアとのゲームに挑む。

(取材:元川悦子、文・構成:編集部)

【了】

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