コロンビア代表コーチを務めるエステバン・カンビアッソ氏【写真:植田路生】
6月12日(現地時間)にオーストリア・インスブルックで行われた日本代表対パラグアイ代表の一戦に、コロンビアのコーチを務めるエステバン・カンビアッソ氏が視察に訪れていた。コロンビアはロシアワールドカップ初戦で日本と対戦する。
元アルゼンチン代表のレジェンドであるカンビアッソ氏は、現役時代はレアル・マドリーやインテルなどでプレー。長友佑都と同僚だった時期もあった。試合中でも長友にプレー指導するなど、長友にとって恩人とも言える存在だ。今年5月、コロンビア代表のコーチに就任していた。
19日にロシア・サランスクで日本と対戦するコロンビア。カンビアッソ氏の視察は間違いなく分析目的。本人を直撃して日本代表について聞くも、「ふふ、グッドチーム」とだけ答え、「ごめん今日は何も言わないよ」と笑顔を見せたのみだった。
日本の報道陣がカンビアッソ氏を囲もうとしたが、やはり何も答えず。試合終了後にはすでに姿はなく、おそらく後半途中で帰路に着いたと思われる。
乾貴士や香川真司が躍動したパラグアイ戦は、カンビアッソ氏の目にはどう写ったのか。一方、コロンビアはほとんどが非公開練習で、1日を最後にテストマッチすらない。この差がどう出るのか。
スマートフォンを手放さずしきりに何かを打ち込んでいたカンビアッソ氏。この「メモ」が有効活用されないことを祈るばかりだ。
(取材・文:植田路生【インスブルック】)
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