日本代表を率いる西野朗監督【写真:Getty Images】
【日本 4-2 パラグアイ 国際親善試合】
日本代表は現地時間12日、オーストリア・インスブルックで行われたパラグアイ代表とのテストマッチに挑み、4-2で勝利した。
先月30日のガーナ戦、8日のスイス戦をともに0-2と落としていた日本代表。チームを率いる西野朗監督は「今日一番フォーカスしていたのは、ここ1、2戦、アタッキングサードでボックスを攻略できていない、そこを最終的にどうフィニッシュとしてとらえていくかというところ。前半から積極的にボックスを攻略する人の侵入やボールの入り、積極的に加えて戦っていた。しかし、やはりまだ10メートル足りない。クロスのクオリティが中と合っていなかった」と攻撃面での課題について言及している。
この試合で2ゴールを挙げ、勝利の立役者となった乾貴士については「得点がなかったが狙いができている。今日も得点のアプローチをしながらできていた。
乾には、ハーフタイムにスパイクになにか入っているんじゃないかと言った(笑)。スパイクを変えたら抑えのき効いたシュートができていたと思う」と冗談交じりに背番号14を称えた。
試合には勝利したものの、ガーナ戦、スイス戦に続きこのパラグアイ戦でも先制点を許している日本代表。流れの中で失点しているわけではないが、ワールドカップでは先制ゴールを奪われてしまうと厳しい状況に置かれてしまうのは間違いなく、この点については改善が求められる。
「1つのリスタートで状況がガラッと変わってしまうというのはわかる。流れのなかでの失点は防いでいるだけにもったいないゲームの流れ。今日も4得点したとはいえ、そこにフォーカスしないと。完全に崩されているわけではなく、こぼれだまへの反応が遅い」
日本代表は19日、ワールドカップ初戦となるコロンビアとのゲームに挑む。
(取材:植田路生、文:構成:編集部)
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